撮影技術部門のご案内
撮影技術部門は、12名の診療放射線技師によって一般撮影・乳房撮影・骨密度測定・X線テレビ検査・CT検査・MRI検査・血管撮影(DSA)・OP室業務などの放射線業務及び管理を行っています。
また、診療放射線技師は休日・夜間ともに当直体制で24時間365日院内に在駐しております。撮影技術部門は、院内全ての診療科に関わる重要な部門であり、スタッフ一同がプロ意識を持って、適切な検査・医療被曝の低減を常に意識して業務にあたっています。
当院の放射線科撮影技術部門にある撮影装置の紹介をします。
一般撮影(3台)
X線発生装置(島津製)
FPD装置(富士フィルムメディカル製)
CR装置(富士フィルムメディカル製)
ポータブルX線装置(日立メディコ製)
胸部や腹部、全身の骨などあらゆる部位の撮影を3室で行っています。
当院はデジタル撮影システム(FPD,CRシステム)と組合せ、画質の安定性と被爆低減を実現しています。
乳房撮影(1台)
乳房撮影は、マンモグラフィーともよばれ乳房を上下や斜入方向から圧迫して撮影します。
圧迫する目的は、乳房をうすく均一に引き伸ばし、小さな石灰化や腫瘤を鮮明に描出させるためであり、また被爆線量も減らすことにつながります。ただ圧迫したときに、痛みを感じることがあります。この痛みを最小限にするためには、撮影に適した時期(月経から1週間くらい後の乳房がやわらかい時期)に検査を受けることをおすすめします。
当院では、日本医学放射線学会の使用基準を満たした乳房X線撮影装置を使用しており、撮影は、検診マンモグラフィー撮影認定をうけた放射線技師が担当しますので、安心して検査をお受けください。
骨密度測定(1台)
当院では平成25年8月に骨密度測定装置を最新の装置(GE社製 PRODIGY )に更新しました。この装置は、DXA法(二重エネルギーX線吸収測定法)を用いた骨密度測定装置で、二種類の異なるエネルギーのX線を用いることによって骨成分だけを測定します。
通常では、腰椎+両大腿を測定しても検査時間は約10分程度と短時間であり、他の超音波や前腕骨のみの測定に比べて、検査精度が高く、日本骨代謝学会で推奨されている検査法です。また、被爆線量も胸部単純撮影1回以下といわれています。
X線テレビ検査(2台)
X線透視を用いて検査や治療を行います。フィルムを使わないデジタル方式の透視装置で、検出器にはフラットパネルを使用しています。胃や腸の検査をはじめ、ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)などの消火器科領域また、整形外科、外科領域など多目的に使用されます。また、人間ドックなどの健康診断も行っています。
CT検査(1台)
診断装置の中でも威力を発揮するのが、このCT装置です。当院では、令和2年2月高速スキャンが可能な256列マルチスライスCTです。CT検査は、検査時間が短いため、外傷や脳疾患などの緊急の場合にも適しています。短時間で広範囲の撮影が可能で、薄いスライス画像を3次元的に収集し、任意の方向の画像を再構成でき、専用のワークステーションを使用して、冠動脈・脳血管・大動脈・下肢動脈などの3D画像の作成も可能です。
このCT検査は、近隣の開業医様にもご利用いただいております。
MRI検査(1台)
MRIはX線を使わずに、強い磁力と電波を利用して任意の方向の画像を描出する検査です。
当院では、3TのMRI装置が稼動しており、短時間で高画質の撮影が可能となりました。脳外科領域においては、特に急性期の脳梗塞診断に有用であり、脊椎・関節などの整形外科領域や腹部・骨盤また、心臓領域などあらゆる部位の撮影を行っています。当院では、急性期脳梗塞に対応する緊急頭部MRI検査を24時間いつでも行える体制を整えています。また当院では、脳ドック検査も行っております。
【MRI検査に際しての注意点】
- 検査にかかる時間は、検査内容により異なりますが、通常20~30分程度です。
検査中は、工事をしているような大きい音がしますが、耳栓やヘッドホンをしていただき、音の軽減に努めております。 - ペースメーカ装着者・体内に金属がある方で、その金属が何かが不明な方・閉所恐怖症で狭いところが苦手な人などは検査ができません。
- 時計・指輪・ネックレス・イヤリング・ヘアピン・コンタクトレンズ・めがね・補聴器・入れ歯・各種カード類・アイシャドウ・マスカラなどはMRI室入室時に取り外していただきます。
血管撮影(DSA)(1台)
血管撮影では、カテーテルと呼ばれる細い管を血管内に挿入し、このカテーテルより造影剤を注入して、血管のみを映し出します。検査装置には、DSA(Digital Subtraction Angiography)と呼ばれる機能で造影剤の注入前後の画像でサブトラクション処理をして、血管画像のみを表示します。現在は、診断目的だけでなく、病変部・血管内などの治療を目的とするIVR手技として、使用されています。
予約及び案内
CT及び、MR検査における予約等について
可能な限り患者様の意向に添えればと思っていますのでご遠慮なくお申し付け下さい。
電話予約時には、患者様に検査の説明及び造影検査依頼時には、腎機能結果を紹介状と一緒にお持ち下さい。MRI検査依頼時はチェックリスト用紙のチェックもお願いします。
当院は、画像データのデジタル化・フィルムレス化・画像スライス数の増加によりまして、CD・DVDによるデータ返却となりますのでご了承下さい。
電話番号
予約電話:0883-26-2222
CT室(内線1430)
MRI室(内線1450)まで