病院長挨拶

病院長挨拶

JA徳島厚生連 吉野川医療センター
院長 長町 顕弘

令和6年4月1日よりJA徳島厚生連吉野川医療センター病院長を拝命いたしました長町顕弘と申します。
甚だ微力ではありますが、地域医療に貢献できますよう、堅忍不抜の精神で職責を全うしたいと存じております。

吉野川医療センターの前身である麻植協同病院は、昭和22年5月15日に、戦後疲弊した農山村の保健衛生向上に寄与するべく農業会の組合病院として麻植郡鴨島町に開設されました。
当時病床数は37床、職員数40名という小規模な医療施設でしたが、その後順調な発展を遂げ、昭和40年には新病棟を建設し総合病院として認可されました。
平成23年1月には新病院移転新築計画が正式に発表され、平成27年2月15日に落成記念式典が執り行われています。
新病院となって吉野川遊園地跡に移転して以来、以前にも増して地域住民の皆様に支えられて発展を続けています。

当院は徳島県東部II医療圏に属しており、吉野川市、阿波市、美馬市、美馬郡の一部、石井町、神山町の一部、上板町など人口約10万人に対する中核医療機関として日々地域医療に貢献すべく努力しています。地域医療支援病院、災害拠点病院、DMAT指定病院、臨床研修指定病院など多くの指定・認定を受け地域医療に貢献してまいりました。
コロナ禍では病床数を制限しておりましたが、現在では総病床数290床(全て急性期病床)を全て活用して地域の皆様の健康を守るべく職員が一丸となって奮闘努力しています。医療技術、知識を安全確実に提供することに努めており、今年度には最新の3テスラM R I装置を導入いたします。
また、本年度より当院はDPC指定病院となります。これにより、医療の質に関する他病院との比較検討が可能になります。さらなる医療の質向上を目指して努力する所存です。昨年度には敷地内院外薬局を開設となりました。患者様にはご負担になり大変心苦しく存じておりますが、地域医療を守るためにも健全経営は必須であり、皆様のご理解を賜りたく存じます。

農村部の病院が持つ宿命でもありますが、医師、看護師が不足しており、さらなる発展のためには医師看護師の充足が喫緊の課題です。臨床研修においても魅力ある研修病院とするため、昨年度から台湾高雄市にある高雄医科大学と臨床研修医交換留学プログラム契約を締結して、それぞれの研修医の短期交換留学制度を発足しております。
これからも地域医療に貢献すべく、職員一同真摯に取り組んで参る所存です。今後とも変わらぬご支援を賜りますよう切にお願い申しあげます。